肩こりや腰痛、筋肉痛や関節痛…とりあえずなんか体が痛む場合に使う湿布薬。 それについての説明と考えを書きたいと思います(^o^) 薬局でも簡単に買えますし使っている方も多いのではないでしょうか? 先日来られた患者さんも 【腰痛がひどくて湿布を貼らないといられません。毎日、朝から晩まで、寝るときも貼ってます!】 と言うことでした。でもこの湿布薬って本当に腰痛や肩こりに効果的なのでしょうか?副作用は大丈夫でしょうか? ★湿布も立派な薬です。 皆さんは貼り過ぎや使い過ぎで悪影響があったり副作用があるのでは?と心配になったことありませんか? 常備薬として家にあって、なんか腰が痛いな~、肩凝ってるな~なんて時に気軽に貼っている湿布。 この患者さんのように貼れば痛みがましになるからとりあえず湿布貼っとこう!という人も多いでしょう。 しかし湿布はただの温冷シートではなく 有効成分が含まれた立派な薬です。 子供の時から身近なものすぎて冷やすために使うものと思っている人もいるかもですが… 湿布は 「経皮吸収型鎮痛消炎剤(けいひきゅうしゅうがたちんつうしょうえんざい)」 と言って痛み止めの成分が皮膚から吸収される【貼る鎮痛剤・痛み止め】なんです。 飲み薬とさほど変わりません。 実は湿布を10枚貼ると鎮痛成分の血中濃度が飲み薬1日分と同じくらいになるというデータもあるんですよ(^^;) 痛み止めの成分が体に入ってくる薬ですからもちろんペタペタ貼り過ぎ使い過ぎには注意が必要です。 僕は湿布を使用する事がほとんどないのですが貼ったとしても捻挫や突き指をした時、仕事にならないときに多くて4枚くらいですし、痛みがましになったら使いません。 腰痛の患者さんの中には1日に10枚以上は貼りますという方もいます(T_T) そして、あまり痛くないけどとりあえず貼る方もいます… それではあまり知られていない湿布の副作用について説明します。 【光線過敏症】 これは経験された方も多いと思いますが湿布に含まれるケトプロフェンなどの鎮痛成分の副作用で、湿布を貼っているところ、あるいは貼っていたところに日光(紫外線)を浴びると発疹やかぶれ、腫れ、かゆみといった症状が出ることがあります。 対策としては湿布を貼っている、または貼っていた部分に紫外線が当たらないようにすること。 外出時は色の濃い服などで隠すようにしましょう。また室内でも日が当たらないように注意してください。 湿布を剥がした後も皮膚に成分が残っていて症状が表れる場合もありますので濡れたタオルでふき取ると良いでしょう! 【スティーブン・ジョンソン症候群】 「皮膚粘膜眼症候群」と呼ばれる病気で風邪のような症状のあと高熱を伴い全身の皮膚や粘膜に火傷のような発疹や水ぶくれが表れます。 しかも失明や死亡例もあるコワイ病気です(T_T) 【臓器障害】 鎮痛剤の「インドメタシン」や「ジクロフェナクナトリウム」には体内の「プロスタグランジン」という炎症を引き起こす成分の合成を阻害するため、一時的に痛みを止めるには効果抜群ですが、一方で「プロスタグランジン」は胃腸が自らの消化液で消化しないように消化管の粘膜を保護する粘液を出す働きや他の臓器でも大切な働きをしています。 しっかりと 用法用量を守れば痛み止めの抜群ですが長時間使ったり大量に貼ったりすることで消化管でのプロスタグランジンの合成が邪魔される事により自信の消化で胃腸を傷つけ炎症や潰瘍が出来るなど副作用を起こすことがあります。 湿布を沢山貼ったり、日常的に使っている人に胃痛を起こす人が多いのもこのためです。 対策としてはインドメタシンのような強い薬は骨が折れたり捻挫したりとどうしても痛みを止めたいような場合以外使用しないことが大事です。 そして胃腸が弱い人は特に気をつけましょう。このような強い成分が入っている湿布や塗り薬を使う時は一緒に胃腸の粘膜を保護する薬を使用することも必要です…けど、痛み止めのクリームを塗ったり湿布を貼ることでまた別の薬が必要になる…おかしな話ですよね(^^;) ★湿布もれっきとした痛み止め薬です!必ず用法用量を守り正しい使い方をしましょう! 簡単に手に入り身近な湿布や塗り薬なだけに痛み止め薬ということを忘れてしまいがちですが、使いすぎると副作用を起こしやすいという危険性があることを覚えておいて下さい。 湿布や塗り薬は痛み止めの薬という事を忘れずを特に貼って寝たり、日常的に使わないようにしましょう。 ただ痛い部分を冷やしたいという場合は、氷や冷却シートを使用しましょう。湿布に遺体部分を冷やす効果はありません。貼った瞬間にヒヤッと冷たい感覚があるだけです。 湿布や塗り薬は痛み止め薬です。使いすぎると上記のような副作用や無理に痛みを押さえてしまうことにより更に強い痛みを感じるようになります。そうなるとまた湿布を貼ったり飲み薬に変わったり悪循環になります。 僕が今まで診てきた患者さんでも湿布を貼るのを辞めるように指導したら腰痛や胃痛が嘘のようにましになった方が沢山います! なかなか治らない腰痛や肩こり…ひょっとしたら軽い気持ちで使っている湿布薬や塗り薬が原因かもしれませんよ… 【まとめ】 ★湿布も痛み止めの薬だと言うことを認識し用法用量は必ず守る! ★出来ることなら本当に必要な場合以外は貼らないようにする! ★湿布を貼っても痛み止めの成分で痛みを誤魔化しているだけで腰痛や肩こりを根本的に治すものではない! この事に注意しながら湿布薬とはうまく付き合うようにして下さいね(^^)
梅雨のように鬱陶しい天気ですが皆様如何お過ごしでしょうか??
それについての説明と考えを書きたいと思います(^o^)
薬局でも簡単に買えますし使っている方も多いのではないでしょうか?
先日来られた患者さんも
【腰痛がひどくて湿布を貼らないといられません。毎日、朝から晩まで、寝るときも貼ってます!】
と言うことでした。でもこの湿布薬って本当に腰痛や肩こりに効果的なのでしょうか?副作用は大丈夫でしょうか?
★湿布も立派な薬です。
皆さんは貼り過ぎや使い過ぎで悪影響があったり副作用があるのでは?と心配になったことありませんか?
常備薬として家にあって、なんか腰が痛いな~、肩凝ってるな~なんて時に気軽に貼っている湿布。
この患者さんのように貼れば痛みがましになるからとりあえず湿布貼っとこう!という人も多いでしょう。
しかし湿布はただの温冷シートではなく
有効成分が含まれた立派な薬です。
子供の時から身近なものすぎて冷やすために使うものと思っている人もいるかもですが…
湿布は
「経皮吸収型鎮痛消炎剤(けいひきゅうしゅうがたちんつうしょうえんざい)」
と言って痛み止めの成分が皮膚から吸収される【貼る鎮痛剤・痛み止め】なんです。
飲み薬とさほど変わりません。
実は湿布を10枚貼ると鎮痛成分の血中濃度が飲み薬1日分と同じくらいになるというデータもあるんですよ(^^;)
痛み止めの成分が体に入ってくる薬ですからもちろんペタペタ貼り過ぎ使い過ぎには注意が必要です。
僕は湿布を使用する事がほとんどないのですが貼ったとしても捻挫や突き指をした時、仕事にならないときに多くて4枚くらいですし、痛みがましになったら使いません。
腰痛の患者さんの中には1日に10枚以上は貼りますという方もいます(T_T)
それではあまり知られていない湿布の副作用について説明します。
【光線過敏症】
これは経験された方も多いと思いますが湿布に含まれるケトプロフェンなどの鎮痛成分の副作用で、湿布を貼っているところ、あるいは貼っていたところに日光(紫外線)を浴びると発疹やかぶれ、腫れ、かゆみといった症状が出ることがあります。
対策としては湿布を貼っている、または貼っていた部分に紫外線が当たらないようにすること。
外出時は色の濃い服などで隠すようにしましょう。また室内でも日が当たらないように注意してください。
湿布を剥がした後も皮膚に成分が残っていて症状が表れる場合もありますので濡れたタオルでふき取ると良いでしょう!
【スティーブン・ジョンソン症候群】
「皮膚粘膜眼症候群」と呼ばれる病気で風邪のような症状のあと高熱を伴い全身の皮膚や粘膜に火傷のような発疹や水ぶくれが表れます。
しかも失明や死亡例もあるコワイ病気です(T_T)
【臓器障害】
鎮痛剤の「インドメタシン」や「ジクロフェナクナトリウム」には体内の「プロスタグランジン」という炎症を引き起こす成分の合成を阻害するため、一時的に痛みを止めるには効果抜群ですが、一方で「プロスタグランジン」は胃腸が自らの消化液で消化しないように消化管の粘膜を保護する粘液を出す働きや他の臓器でも大切な働きをしています。
しっかりと 用法用量を守れば痛み止めの抜群ですが長時間使ったり大量に貼ったりすることで消化管でのプロスタグランジンの合成が邪魔される事により自信の消化で胃腸を傷つけ炎症や潰瘍が出来るなど副作用を起こすことがあります。
湿布を沢山貼ったり、日常的に使っている人に胃痛を起こす人が多いのもこのためです。
対策としてはインドメタシンのような強い薬は骨が折れたり捻挫したりとどうしても痛みを止めたいような場合以外使用しないことが大事です。
そして胃腸が弱い人は特に気をつけましょう。このような強い成分が入っている湿布や塗り薬を使う時は一緒に胃腸の粘膜を保護する薬を使用することも必要です…けど、痛み止めのクリームを塗ったり湿布を貼ることでまた別の薬が必要になる…おかしな話ですよね(^^;)
★湿布もれっきとした痛み止め薬です!必ず用法用量を守り正しい使い方をしましょう!
簡単に手に入り身近な湿布や塗り薬なだけに痛み止め薬ということを忘れてしまいがちですが、使いすぎると副作用を起こしやすいという危険性があることを覚えておいて下さい。
湿布や塗り薬は痛み止めの薬という事を忘れずを特に貼って寝たり、日常的に使わないようにしましょう。
ただ痛い部分を冷やしたいという場合は、氷や冷却シートを使用しましょう。湿布に遺体部分を冷やす効果はありません。貼った瞬間にヒヤッと冷たい感覚があるだけです。
湿布や塗り薬は痛み止め薬です。使いすぎると上記のような副作用や無理に痛みを押さえてしまうことにより更に強い痛みを感じるようになります。そうなるとまた湿布を貼ったり飲み薬に変わったり悪循環になります。
僕が今まで診てきた患者さんでも湿布を貼るのを辞めるように指導したら腰痛や胃痛が嘘のようにましになった方が沢山います!
なかなか治らない腰痛や肩こり…ひょっとしたら軽い気持ちで使っている湿布薬や塗り薬が原因かもしれませんよ…
【まとめ】
★湿布も痛み止めの薬だと言うことを認識し用法用量は必ず守る!
★出来ることなら本当に必要な場合以外は貼らないようにする!
★湿布を貼っても痛み止めの成分で痛みを誤魔化しているだけで腰痛や肩こりを根本的に治すものではない!
この事に注意しながら湿布薬とはうまく付き合うようにして下さいね(^^)
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