肩こりの解釈

まつもと整骨院

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肩こりの解釈

院長ブログ

2025/05/12 肩こりの解釈

肩がこるのは日本人だけ?

 

「肩こり」は、1986年に医学博士で瀬川小児病院の初代院長である瀬川昌耆先生によって 「肩癖———特殊肩痛Scapulalgia specifica」と名付けられました。遡る1910年、新聞に連載されていた小説「門」の中に「肩がこる」という文言が初めて使われ、夏目漱石が作った言葉とも言われています。

 

英語では neck pain、neck tension、neck stiffness などと表現されますが、日本語の「肩こり」に合った内容のものは無く、日本固有の症候と言われてきました。医学的病名ではなく症候名とされてきたのですが、近年、コンピューターやスマートフォンの普及で欧米でも肩こりの症状が増えてきました。それに従って論文も増え、「neck pain」と表記されることが多くなっています。

 

では、肩とはどの部位を示すのでしょうか。

 

欧米では肩関節を示し、日本では首、肩、肩甲骨周り、背中までの広い範囲で血流の滞りや筋肉の緊張が見られ、張りや重だるさや痛みなどを感じる状態を「肩こり」と表現します。

 

肩こりの背景にある疾患を疑う

 

肩こりには「本態性肩こり」と「症候性肩こり」 に分類されます。

 

本態性肩こりとは、不良姿勢と筋力低下が大きな危険因子となり、頸部周囲にかかる負荷が増加し、筋の柔軟性を低下させて起こります。 治療としては徒手療法や運動療法といった理学療法、貼布剤や消炎鎮痛剤の投与が有効です。

 

一方症候性肩こりは、以下のような身体疾患に起因するものが考えられます。

 

整形外科…頚椎症や肩関節疾患、胸郭出口症候群、頚肩腕症候群、手根管症候群など

 

内科外科…脳血管障害や多発性硬化症、脊髄腫瘍、脊髄内血管障害、心筋梗塞など

 

 

眼科…眼精疲労、乱視など

 

耳鼻科・・・メニエール症候群

 

婦人科……更年期障害など

 

歯科…顎関節症など

 

精神神経・・・うつ病、心身症など

 

整形外科領域では神経症状(しびれ)を主訴として来院されることが多いのですが、内科など症候性肩こりの領域が原因の場合もあり、見逃せば取り返しのつかないことになる危険性もあります。肩こりの背景にある原因疾患を的確に診断し、それに応じた治療が重要なポイントになります。

 

 

 

 

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